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司法書士試験の基礎2『試験問題』~試験時間・試験形式・配点~

司法書士試験基礎2試験問題

前回は、「司法書士試験の基礎1『試験科目』~主要4科目とマイナー科目~」という記事で、司法書士試験の試験科目についてご紹介しました。

管理人
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今回は、司法書士試験の試験問題(試験時間・試験形式・配点)について解説します。

司法書士試験には①筆記試験と②口述試験があり、①筆記試験は例年7月の第1週の日曜日に実施されます。②口述試験は例年10月の中旬頃に実施され、①筆記試験の合格者のみ受験することができます。

【1次筆記試験】試験時間・試験形式・配点

1次筆記試験の試験時間・試験形式・配点等は、以下のようになっています。

試験時間 試験形式 出題番号 科目(出題数) 配点
午前の部
9:30-11:30
択一式
マークシート
第1-3問 ①憲法(3) 9
第4-23問 ②民法(20) 60
第24-26問 ③刑法(3) 9
第27-35問 ④会社法/商法(9) 27
小計 全35問 4科目 105点満点
午後の部
13:00-16:00
択一式
マークシート
第1-5問 ⑤民事訴訟法(5) 15
第6問 ⑥民事保全法(1) 3
第7問 ⑦民事執行法(1) 3
第8問 ⑧司法書士法(1) 3
第9-11問 ⑨供託法(3) 9
第12-27問 ⑩不動産登記法(16) 48
第28-35問 ⑪商業登記法(8) 24
小計 全35問 7科目 105点満点
記述式 第36問 ⑩不動産登記法 70
第37問 ⑪商業登記法
合計 11科目 280点満点

1次筆記試験は、例年7月の第1週の日曜日に実施され、①午前の部9:30-11:30(2時間)②午後の部13:00-16:00(3時間)計5時間の試験になります。

午前の部

午前の部は、5肢択一式のマークシート形式の問題が出題され、1問3点 × 計35問 = 105点満点の試験になります。

出題科目は、①憲法、②民法、③刑法、④会社法/商法の4科目です。

それぞれ出題数/配点は、①憲法(3問/9点)、②民法(20問/60点)、③刑法(3問/9点)、④会社法/商法(9問/27点)です。

管理人
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午前の部は、択一式(マークシート形式)試験のみになります。2時間で35問を解くので、単純計算で1問に3分強の時間をかけることができます。

ただし、全ての問題に均等に1問3分強をかけるのではなく、どの科目・どの問題に時間をかけるべきか戦略を立てる必要があります。

択一式試験の形式面に着目すると、択一式試験では、①組み合わせ問題、②単純正誤問題、③個数問題が出題されます。

①組み合わせ問題は、司法書士試験の択一式試験で最もオーソドックスな形式です。「問題肢ア~オのうち正しい(又は誤っている)組み合わせを選べ」というもので、選択肢にある「1アエ」「2イエ」「3ウオ」「4アオ」「5イウ」のうち、正しいと思うものを選びます。

②単純正誤問題は、「問題肢1~5のうち、正しい(又は誤っている)ものを一つ選べ」というもので、5肢のうちから1つ該当するものを選びます。組み合わせ問題のように消去法で解答することができないので、組み合わせ問題よりは難易度があがります。

③個数問題は、「問題肢1~5のうち、正しい(又は誤っている)ものを選べ」というものです。5つの全ての肢の正誤を判断しないといけないので、難易度は一番高くなります。

①組み合わせ問題<②単純正誤問題<③個数問題の順に難易度があがりますので、一般的には、難易度の高いものに時間をかけることになります。

また、科目別に見てみると、憲法は文章題が出題される傾向が高いので、じっくりと時間をかけると国語力の問題として解答することができます。

管理人
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本試験の前に模試を受けて、どの科目・どの問題にどれくらいの時間がかかるのか、シミュレーションをした上で本試験に臨むのと良いと思います。

午後の部

午後の部は、①5肢択一式のマークシート形式の問題と、②記述式問題が出題されます。

①5肢択一式のマークシート形式の問題は、午前の部と同じ1問3点 × 計35問 = 105点満点の試験になります。出題科目は、①民事訴訟法、②民事保全法、③民事執行法、④司法書士法、⑤供託法、⑥不動産登記法、⑦商業登記法の7科目です。

それぞれ出題数/配点は、①民事訴訟法(5問/15点)、②民事保全法(1問/3点)、③民事執行法(1問/3点)、④司法書士法(1問/3点)、⑤供託法(3問/9点)、⑥不動産登記法(16問/48点)、⑦商業登記法(8問/24点)です。

②記述式問題は、不動産登記法1問、商業登記法1問の計2問で70点満点の試験になります。記述式問題は、出題された事例に沿って、登記の申請書を書く試験です。

管理人
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午後の部は、択一式(マークシート形式)問題と記述式問題を3時間で解くことになります。

一般的な時間配分の目安は、①択一式問題に60分、②不動産登記法の記述式問題に60分、③商業登記法の記述式問題に60分とされています。

択一式問題35問を60分で解くとすると、1問にかけられる時間は1分40秒程になります。午前の部では、択一式問題1問に3分強の時間をかけられることと比較すると、午後の部の択一式問題を解く時間は圧倒的に短いことが分かります。

管理人
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午後の部は、知識の正確さに加えて、問題を解くスピードがより大事になってきます。

ただし、午後の部は、民事訴訟系科目等のマイナー科目が多く、午前の部の試験科目よりも問題肢の文章量が短いものも沢山あります。また、条文知識があれば反射的に解答できる問題も多くあるので、午前の部よりは時間をかけずに解ける問題が多い傾向にあります。

【2次口述試験】試験時間・試験形式

2次口述試験は、1次筆記試験の合格者のみ受験することができます。

試験は面接形式で、出題科目は不動産登記法・商業登記法・司法書士法になります。

試験時間は一人15分程度で、2名の試験官からされる質問に答える形で試験は進みます。

2次口述試験は、本人確認の意味合いが強いと言われており、余程のことが無い限り不合格になることはありません。試験対策は必要ですが、1次筆記試験のように我武者羅になって対策する必要はなく、予備校等で実施される模試を受けたり、口述試験対策マニュアルを数回読んでおけば大丈夫です。

合否を左右する試験は、実質的には1次筆記試験です。1次筆記試験合格=最終合格と考えても(今のところは)差し支えはありません。

管理人
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今回は、司法書士試験の試験問題(試験時間・試験形式・配点)について解説しました。

司法書士試験は1次筆記試験と2次口述試験がありますが、合格するには、まずは1次筆記試験を突破することが必要です。

本サイトでは1次筆記試験を突破するための情報(参考テキスト等)も載せていますので、良かったら是非ご参考くださいね。