試験概要・勉強法

司法書士試験の基礎3『合格率』~実質合格率は3%ではない?!~

司法書士試験基礎3合格率

司法書士試験が難関試験だと言われる所以のひとつに、合格率の低さがあります。

管理人
管理人
今回は、司法書士試験の合格率についてご紹介します。

直近年の合格率の推移

直近年の合格率を見てみましょう。

年度 出願者数 受験者数 最終合格者数 合格率
※対出願者
合格率
※対受験者
令和2年度 14,431人 11,494人    
平成31年度 16,811人 13,683人 601人 3.57% 4.39%
平成30年度 17,668人 14,387人 621人 3.51% 4.32%
平成29年度 18,831人 15,440人 629人 3.34% 4.07%
平成28年度 20,360人 16,725人 660人 3.24% 3.95%
平成27年度 21,754人 17,920人 707人 3.25% 3.95%
平成26年度 24,538人 20,130人 759人 3.09% 3.77%

直近の対出願者数の合格率は3%台で推移しています。対受験者数では、4%前後です。

合格率4%だと、単純計算で合格するのは100人に4人です。あとの96人は不合格になります。

他の士業の合格率はどれくらいなのか、参考までに平成30年度の合格率が低い順に見てみたいと思います。

予備試験 3.8%
社会保険労務士試験 6.3%
公認会計士試験 11.1%
行政書士試験 12.7%
税理士試験 15.3%
宅建士試験 15.6%
司法試験 29.11%

予備試験の合格率が司法書士試験と同じくらいに低いですが、それ以外の資格は、司法書士試験の合格率よりも高い結果となっています。

管理人
管理人
合格率の高低だけで試験の難易度を計れるわけではありませんが、ご参考まで。

本当の合格率は3%よりもっと高い?

さて、この合格率のご紹介記事を書くにあたり、インターネットで色々と検索していたところ、各予備校が書いている記事で面白いものがあったので紹介したいと思います。

資格スクエアの見解

司法書士試験の難易度は?本当の合格率は3%じゃない?

こちらの『資格スクエア』さんの記事では、司法書士試験の実質の合格率は3%ではなく、30%であると書いています。

管理人
管理人
30%・・・?!(・・;)

その理由をまとめると、大体こんな感じです。

  1. 択一式試験はしっかりと勉強すれば必ず合格できる試験である。
  2. 択一式試験の基準点突破者はおよそ2000人。
  3. 2000人が記述式試験を受け、その中からおよそ700人が合格。
  4. つまり、合格率の母数を全受験者数とするのではなく、択一式試験の基準点突破者2000人としたら、700/2000人で、合格率は30%になる。

最後の締めの言葉で、「このように考えると司法書士試験の合格へもグッと近づけた気がしませんか?」と書いてあります。

実際にそのように考えられたら、グッと近づけた気がしますが…いかがでしょうか。

ご興味のある方は、資格スクエアさんの「司法書士試験の難易度は?本当の合格率は3%じゃない?」という記事を読んでみてくださいね。

クレアールの見解

司法書士の難易度はやっぱり高い?合格に必要な勉強時間とは

こちらの『クレアール』さんの記事では、合格率だけを見ると非常に挑戦し難い印象を受けるとしつつも、合格率の低さに悲観すべきではないと書いています。

その理由には、「受験者の中には”とりあえず受けてみたい!”といった記念受験の人もいる(なので実質の合格率はもっと高い)。」であったり、「司法書士試験の合格者数は社会情勢などに振り回されることもないため、自分のペースで学習を継続していけば着実に合格へ近づいていける資格である。」といったことが書かれています。

確かに、司法書士試験は受験資格に制限がないため、記念受験的に受ける人もいることは事実だと思います。そういった方を抜きにして、本当に勉強をしている人だけを母集団と捉えたら、実際の合格率はもっと高くなると思います。

学習を継続していけば合格できる資格であるという点にも共感ができます。司法書士試験はとても難しい試験ですが、正しい方向で努力を重ねれば、必ず合格できる試験だと思います。

管理人
管理人
クレアールさんでは、今、合格体験記を無料で貰うことができます。合格者の体験記はとても参考になるので、是非読んでみてくださいね。

 

合格体験記を貰う

スタディングの見解

司法書士試験の難易度は?合格率と試験の仕組み

こちらの『スタディング』さんの記事では、約3%という合格率は、あまり気にする必要はないと書いています。

その理由として、以下のようなことが書いてあります。

  1. 受験制限がないので受験生の受験時点の学力が一定とはいえない。こういった受験生を除いて試験を分析する必要がある。
  2. 適正に勉強を継続すれば択一式の基準点はクリアでき、2,200人前後の中に入ることができる。勝負は2,200人前後の中で決まる。
  3. 20,000人前後のなかから600~700人しか受からない試験ではなく、2,200人前後から約600~700人が合格できる試験と考える方が、この試験の実態に近いといえる。

資格スクエア』さんや『クレアール』さんの記事と共通する意見ですね。

 

管理人
管理人
スタディングさんでは、無料会員登録をすると、「失敗例から学ぶ 着実に合格する勉強法5つのルール」などの合格に必要なことが分かる無料セミナーが視聴できたり、「100分で解説!改正民法のポイント講座」を視聴できたりします。

これから学習を始める際の参考になると思いますので、是非登録してみてくださいね。

 

無料登録のページへ

 

管理人
管理人
今回は、司法書士試験の合格率についてご紹介致しました。

ご参考になりましたら幸いです。