司法書士になるには、まずは司法書士試験に合格することが必要です。
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試験日程と受験資格
日程 | イベント |
4月初旬 | 受験案内公表・願書配布 |
5月中旬 | 願書提出 |
7月第1週の日曜日 | 筆記試験 |
8月初旬 | 筆記試験 択一式問題の基準点発表 |
9月下旬~10月初旬 | 筆記試験合格発表 |
10月中旬 | 口述試験 |
11月初旬 | 最終合格発表 |
司法書士試験に関する公式情報は、法務省のこちらのページで確認することができます。
司法書士試験には、特に受験資格はありません。学歴や国籍、年齢による制限は一切ありませんので、基本的には誰でも受験することができます。
試験概要
【日程・時間】試験は「筆記試験」と「口述試験」の2回ある
司法書士試験は、「筆記試験」と、「口述試験」があります。
「筆記試験」は、7月の第1日曜日に実施されます。試験時間は午前9:30~11:30, 午後1:00~4:00の計5時間です。
「口述試験」は、10月中旬に実施されます。試験時間は受験者によって異なり、「午前受験」の人と「午後受験」の人に分けられます。
尚、口述試験は、筆記試験の合格者のみ受験することができます。
【出題形式】筆記試験には「基準点(足切り点)」がある
筆記試験は、「午前の部」と「午後の部」があります。
「午前の部」では、①マークシート方式の多肢択一式問題が出題されます。
「午後の部」では、②マークシート方式の多肢択一式問題と、③記述式問題が出題されます。
尚、①②③全てに基準点(いわゆる足切り点)が設定されています。①②③全ての試験において基準点以上の得点をしないと不合格になります。
口述試験は、その名の通り、面接による試験です。
【試験科目と配点】全11科目から出題:280点満点
司法書士試験の試験科目は全部で11科目、配点は280点満点です。
試験 | 形態 | 出題番号 | 科目 | 配点 |
午前の部 | 択一式 | 第1-3問 | ①憲法 | 9 |
第4-23問 | ②民法 | 60 | ||
第24-26問 | ③刑法 | 9 | ||
第27-35問 | ④会社法/商法 | 27 | ||
小計 | 全35問 | 4科目 | 105点満点 | |
午後の部 | 択一式 | 第1-5問 | ⑤民事訴訟法 | 15 |
第6問 | ⑥民事保全法 | 3 | ||
第7問 | ⑦民事執行法 | 3 | ||
第8問 | ⑧司法書士法 | 3 | ||
第9-11問 | ⑨供託法 | 9 | ||
第12-27問 | ⑩不動産登記法 | 48 | ||
第28-35問 | ⑪商業登記法 | 24 | ||
小計 | 全35問 | 7科目 | 105点満点 | |
記述式 | 第36問 | ⑩不動産登記法 | 70 | |
第37問 | ⑪商業登記法 | |||
合計 | 11科目 | 280点満点 |
筆記試験では、午前の部の択一式試験で①憲法、②民法、③刑法、④会社法/商法、午後の部の択一式試験で⑤民事訴訟法、⑥民事保全法、⑦民事執行法、⑧司法書士法、⑨供託法、⑩不動産登記法、⑪商業登記法、午後の部の記述式試験で⑩不動産登記法、⑪商業登記法が出題されます。
口述試験では、⑧司法書士法、⑩供託法、⑪商業登記法が出題されます。
出願者数・受験者数・最終合格者数・合格率
直近の出願者数、受験者数、最終合格者数は以下のようになっています。
年度 | 出願者数 | 受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 ※対出願者数 |
合格率 ※対受験者数 |
令和2年度 | 14,431人 | 11,494人 | |||
平成31年度 | 16,811人 | 13,683人 | 601人 | 3.57% | 4.39% |
平成30年度 | 17,668人 | 14,387人 | 621人 | 3.51% | 4.32% |
平成29年度 | 18,831人 | 15,440人 | 629人 | 3.34% | 4.07% |
平成28年度 | 20,360人 | 16,725人 | 660人 | 3.24% | 3.95% |
平成27年度 | 21,754人 | 17,920人 | 707人 | 3.25% | 3.95% |
平成26年度 | 24,538人 | 20,130人 | 759人 | 3.09% | 3.77% |
出願者数・受験者数・最終合格者数は毎年減少しています。これに対し、合格率は上昇傾向にあります。
基準点・合格点
司法書士試験に合格するには、280点満点中、何点取れば合格できるのでしょうか。直近の基準点(足切り点)と合格点です。
年度 | 午前/午後 | 基準点 | 合格点 | 合格得点率 |
令和2年度 | 午前択一式 | 75点(25問) | 205.5点 | 73.3% |
午後択一式 | 72点(24問) | |||
記述式 | 32.0点 | |||
平成31年度 | 午前択一式 | 75点(25問) | 197.0点 | 70.3% |
午後択一式 | 66点(22問) | |||
記述式 | 32.5点 | |||
平成30年度 | 午前択一式 | 78点(26問) | 212.5点 | 75.9% |
午後択一式 | 72点(24問) | |||
記述式 | 37.0点 | |||
平成29年度 | 午前択一式 | 75点(25問) | 207.0点 | 73.9% |
午後択一式 | 72点(24問) | |||
記述式 | 34.0点 | |||
平成28年度 | 午前択一式 | 点75(25問) | 200.5点 | 71.6% |
午後択一式 | 72点(24問) | |||
記述式 | 30.5点 | |||
平成27年度 | 午前択一式 | 90点(30問) | 218.0点 | 77.9% |
午後択一式 | 72点(24問) | |||
記述式 | 36.5点 | |||
平成26年度 | 午前択一式 | 78点(26問) | 207.0点 | 73.9% |
午後択一式 | 72点(24問) | |||
記述式 | 37.5点 |
司法書士試験は、およそ7割~8割の間の得点率で合格することができます。
しかし司法書士試験には基準点(足切り点)が設定されており、①午前択一式、②午後択一式、③記述式のうち、いずれか一つでも基準点を下回ると合格することができません。
今回は、司法書士試験の基本情報をご紹介致しました。これから司法書士を目指される方のの参考になりましたら幸いです。
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