『ケータイ司法書士 記述式』のテキスト(計2冊)を実際に使ってみた感想を書きます。
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『ケータイ司法書士 記述式』ってどんなテキスト?
『ケータイ司法書士 記述式』は、「LEC東京リーガルマインドの司法書士講座」のカリスマ講師”森山和正”先生の著書です。択一式科目が4分冊、記述式科目が2分冊、計6分冊で構成されています。
『ケータイ司法書士 記述式』の特徴
合格に必要な分だけの雛形を収録
『ケータイ司法書士 記述式』は、司法書士試験の合格に本当に必要な雛形だけが収録されている雛形集です。記述式問題で問われる可能性のある雛形が集約されています。
記述式試験は、時間との闘いでもあります。問題を読んで答案用紙に何の登記を申請すれば良いかを判断できたとしても、雛形を覚えていないと答案用紙に解答を書くことが出来ません。
ただし、雛形も全てのパターンを網羅して覚えようとすると、その数は膨大なものになってしまいます。『ケータイ司法書士 記述式』に収録されている基本の雛形を覚えておくことで、応用的な雛形を問われたとしても、基本の雛形をベースにして現場で考えて対応することができます。
見開き1ページで1つの書式例と解説が完結
『ケータイ司法書士 記述式』は、1つの登記申請情報に関する内容が見開き1ページで完結します。
左ページ上段に問題文、下段に登記申請情報が穴埋め形式で掲載されています。右ページは、左ページの内容に対応する解説です。
『ケータイ司法書士 記述式』は単なる雛形集ではなく、短い問題文を読んで、その問題に対応する雛形を覚えていく形式になっています。
また、右ページの解説ページでは、間違いやすいところや見落としてしまいがちなポイントが分かりやすく解説されています。重要な部分は、赤字になっていたり、太字のゴシック調で強調されていたりするので、視覚的にも重要箇所が一目で分かります。
暗記シートを使った穴埋め形式
登記申請情報の雛形の中で覚えるべきところは、暗記シートで隠せるように、赤字で記載されています。雛形に暗記シートを被せることで、赤字で書かれたところが空欄になるので、そこを埋める形で雛形を覚えていくことができます。
また、解説ページで特に重要なところも暗記シートで隠せるように赤字で記載されています。
学習日と習熟度を記録できる
『ケータイ司法書士 記述式』の解説ページの上部に、学習日と習熟度が記録できる欄があります。
学習日を記録しておくと、いつ、これまでに何回解いたかが分かるので、復習するまでの期間の参考にすることができます。
また、習熟度(A・B・C)を記録することで、復習に力を入れるべき雛形や、直前に見直すべき雛形が分かりやすくなります。
『ケータイ司法書士』は、以前は黒っぽい表紙でしたが、最新版は赤っぽい表紙です。
個人的には黒っぽい方が目立たないので、電車の中でも読みやすいし良いなと思っています。カバーをかけたら良いだけの話かもしれませんが^^;
私が『ケータイ司法書士 記述式』を選んだ理由&解き方
『ケータイ司法書士 記述式』を選んだ理由
私は合格年に『ケータイ司法書士 記述式』を使用しました。『ケータイ司法書士 記述式』を選んだ理由は、頻出の雛形は完璧に覚えておくことの重要性を痛感したからです。
記述式試験は、時間との闘いであることは先にも書きました。時間が無くなってくると焦って思考回路がパニック状態になります。そのような状態であっても、本来の実力を出し切るためには、「○○パターンが来たら、この雛形」といったように、条件反射的にスラスラと解答できるだけの完璧な記憶が必要であると思いました。
前年の不合格だった年は、雛形集を見て雛形を丁寧に確認する学習はしていませんでした。問題を解く時に、登記申請情報を書くので、あえて雛形だけの学習をする必要はないと思っていたからです。
しかし、それでは網羅的に雛形をマスターすることは、私には出来ていなかったようでした。また、基本的な雛形を目にする機会が減っていたので、雛形集で雛形を網羅的に確認する必要があると思い、『ケータイ司法書士 記述式』を手にとりました。
『ケータイ司法書士 記述式』は、見開き1ページで1申請情報の内容が完結し、解説も要点だけが分かりやすくまとめられています。雛形集は他にも沢山ありますが、短時間で複数回まわせそうだと思ったので『ケータイ司法書士 記述式』を選びました。
私の『ケータイ司法書士 記述式』の使い方
まず『ケータイ司法書士 記述式』を使った学習時間ですが、電車での移動中や、ちょっとした待ち時間などの”スキマ時間”を活用して学習していました。
『ケータイ司法書士 記述式』は、サイズが小さいので持ち運びしやすく、暗記シートがあるので他に紙とペンを持たずに学習できます。机に向かってする学習の時は、過去問を解いたり、記述式問題を解いたりと、座ってある程度まとまった時間で勉強した方が効率が良いと思うものをするようにしていました。
基本的には、問題を読んで、登記申請情報の穴埋めを埋めて、解説を読むという、『ケータイ司法書士 記述式』の掲載順序に沿って学習していきました。
学習日と習熟度は必ず記録するようにしていました。また、不安なところには、付箋を貼っていきました。直前期には、付箋を貼ったところだけを見直し、本試験に臨みました。
『ケータイ司法書士 記述式』をおすすめしたい方(個人的見解)
『ケータイ司法書士 記述式』は、初学者にも学習経験者にもおすすめの雛形集です。
雛形の習得は、初学者であっても学習経験者であっても必須です。合格に必要な雛形だけが収録されている『ケータイ司法書士 記述式』を使うことで、効率的に雛形を習得できます。
ただ、予備校に通っていて、予備校の講座に雛形集がついているのであれば、その雛形集をメインにして学習するのが良いと思います。恐らく予備校の講義で、その雛形集を効率的に使うカリキュラムが組まれているはずだからです。
「持ち運び用にコンパクトサイズの雛形集が欲しい」とか、「雛形集をそもそも持っていない」「手持ちの雛形集が古くなったので、新しく買い換えたい」といった方には、『ケータイ司法書士 記述式』をおすすめします。
『ケータイ司法書士 記述式』は、他のケータイ司法書士シリーズと同様に、合格に本当に必要な内容だけが収録されています。雛形を覚える際に、是非活用して下さいね!
ケータイ司法書士V 2021 記述ひな形 不動産登記 (受験は三省堂)