司法書士試験に完全に独学で合格されている方もいらっしゃいますが、その数は本当にごく僅かだと思います。
完全に独学とは、市販のテキストと問題集を使って学習する方法です。
最近は『オートマ』のように、独学に適したテキストや過去問集が市販されているので、完全に独学での勉強でも合格が可能なように思うかもしれません。
しかし、司法書士試験に完全に独学で合格するのは、現実的にはとても困難なことだと思います。
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司法書士試験に完全に独学で合格するのは難しい理由
完全に独学で司法書士試験に合格するのが難しい理由をいくつかあげます。
①科目数が多い・学習範囲が広い
司法書士試験の試験科目は11科目です。
このうち主要4科目と呼ばれる民法・商法/会社法・不動産登記法・商業登記法については、学習範囲がとても広く、理解して覚えるべきことが沢山あります。
その他の7科目はマイナー科目と呼ばれています。マイナーといえども、決して学習範囲が狭いわけではありません。特に、憲法・刑法・民事訴訟法等は、他のマイナー科目に比べて学習すべき量が多いです。
司法書士試験は、科目数が多く学習範囲が広いので、完全に独学だと、学習計画が立てづらいと思います。
独学では、司法書士試験に必要な学習量が分からない中で、「どの科目をどの順番で、どの程度勉強すれば良いのか」を自分で決めて学習をしていく必要があります。
②学習する内容が難しい
司法書士試験で学習する内容は、初めて法律を学習する方は当然として、他の法律系資格の学習経験がある方でも、とても難しく感じると思います。
司法書士試験の学習は、とにかく「深く・細かく」理解していくことの繰り返しです。学習を進めていくと、おそらく分からないことが沢山出てくると思います。
そういった時に、予備校に通うか通信講座を受講していれば、講師やスタッフに質問をすることが出来ます。しかし完全に独学だと質問して分かるようになるといったことが出来ません。
またマイナー科目は、マイナーと呼ばれているので簡単かというと、民事訴訟法や供託法等、普段の生活に馴染みがなく理解しにくい科目もあります。
完全独学思考の方におススメしたいのは通信講座
完全に独学で勉強したい方のポジティブな考えは、大体こんな感じではないでしょうか。
- 自分なりの勉強方法が確立している
- 費用を安く抑えられる
- 自分のペースで学習を進めたい
逆にネガティブな理由で完全に独学を選ぶ方の考えはこんな感じでしょうか。
- 予備校に通いたいけど、時間的・場所的に通えない
- 予備校や通信講座を受講するお金がない
自分なりの勉強方法が確立している場合は、自分のペースで学習を進めることが出来て、費用も安く抑えられる完全独学での学習をされても良いと思います。たとえ試験内容が難しく、学習範囲が広範囲であっても、合格するまで諦めずに続けられる強い意志があれば、これまでの経験から学習を進められると思います
自分なりの学習方法が確立しておらず、時間的・場所的・費用的な面で予備校に通うことを選択肢から外している方や、学習を続けることに不安のある方には、予備校の通信講座を受講することをおススメします。
通学をメインにしている予備校であっても、最近は通学講座の講義をWebで受講出来るようになっている講座が多いです。Web受講であれば、自分の受講したい時に受講できるので時間的な制限は受けず、予備校に通うことも無いので場所的な制限も受けません。
ただ、通学講座の講義をWebで見れるようになっている予備校の講座の受講料は、通学講座と同じかほぼ変わらない価格になっています。費用的な面でメリットがあるのは、Web受講に特化した講座です。
東京法経学院
東京法経学院の名古屋校で毎年合格者を輩出(※)している簗瀬 徳宏講師の通学講座の講義を、通信講座向けに編集した講座「司法書士 新・最短合格講座」を提供しています。※直近14年間で4人に1人の割合で合格者を輩出。
講義はDVDタイプ・映像ダウンロードタイプ・音声ダウンロードタイプの3つから選ぶことができます。合格者には、受講料が全額返金されます。
アガルートアカデミー
1講義30分程で構成され、合格に必要な情報だけを効率よく学習できるように設計された講座「入門総合講義/入門総合カリキュラム」が好評です。豊富な図表やアイコンを用いたアガルートアカデミーオリジナルのフルカラーテキストも分かりやすいと評判です。
合格者は受講料が全額返金され、お祝い金3万円を貰うことができるのも魅力の一つです。
資格スクエア
17年以上の実績と経験を持つ”三枝りょう”講師の講義が評判の講座を提供しています。資格スクエアの講座は、受験生/合格者/試験から逆算して必要な能力を定義し、その能力がつけられるように構成した「逆算思考の司法書士合格術」という業界初の画期的な学習メソッドに則った講座です。
質問回数が無制限であったり、定期的なフォローアップを受けられたりと、手厚い学習サポートを受けることができます。
スタディング(STUDYing)
基本講座・問題集・記述式対策講座等、合格するために必要な全てがセットになったコースが、驚くべき低価格で受講できます。スマホやPCなど視聴環境を問わず受講できることに加えて、”要点暗記ツール”等のサブ教材も充実しています。
合格者は1万円を貰うことができます。
クレアール
働きながら無理なく学習を続けたい方(1日あたり平均2〜3時間程度学習時間を確保できる方)や、自分のペースでじっくりと学びたい方におすすめのコースなど、複数のコースを提供しています。
お試し受験の位置づけになる年度試験の受験料はクレアールが負担してくれます。また、目標年度の試験に合格すると、お祝い金10万円が貰えます。
今回は、司法書士試験の完全独学とおススメ通信予備校についてご紹介しました。ご参考になりましたら幸いです。